大人は無意識に数字を読んだり書いたりしていますが、子どもはいつから数字を読んだり書いたりするようになるのでしょうか。
今回は数字の読み書きができるようになる目安と練習について書いていきたいと思います!
練習を開始するベストなタイミングについても触れていますので、参考になればうれしいです。
0~100までの数字の読み書きはいつできるようになる?
早速ですが、100までの数字を読み書きできるようになるのはいつ頃なのでしょうか。
もちろん、最初から100までの数字が言えたり読めたりするわけではありません。
順を追って数字の読み書きについて説明していきますね。
ただし、ここで説明するのは多くの子どもができるようになる時期ですので、おうちで数字に触れる機会が多かったり、練習したりすることで早めに読み書きできるようになる場合もあります。
2歳~3歳ころ
●数唱:1~10まで
●数の意味・概念の理解:まだできない
●数を書くこと:1のみ
2~3歳ことになると、ようやく「1、2,3・・」といった数字の形を認識することができてくるようです。
あくまでも、「1」=「いち」と読むんだ。という認識ですので、「1」の意味までは理解していないことが多いようです。
声に出して1~10くらいまでの数字であれば言えるようになってきます。
数字の書きに関しては、「1」は書けるけれど、それ以外は難しいことが多そうです。
4歳ころ
●数唱:1~10まで、それ以上言える子もでてくる
●数の意味・概念の理解:「1」は「ひとつ・1こだ」という認識が始まる
●数を書くこと:1以外の数も書けるようになってくる
読める数字が増えてきます。
「1」=「いち」=「1つ」という認識ができるようになってくるようです。
数字の書きに関しても、「1」以外の数字もいくつか書けるようになってきます。
5歳ころ
●数唱:1~30まで
●数の意味・概念の理解:理解が進んでくる
●数を書くこと:0~11
「20」くらいまでは、多くの子どもが読めるようになってくるようです。
「100」まで言える子も出てきます。
もちろん、数えることもできます。
数字の書きに関しては、「0~11」まで書くことができる子が増えてきます。
簡単な足し算ができる子もいるようです。
6歳ころ
●数唱:1~100まで
●数の意味・概念の理解:数の意味や概念を理解できる
●数を書くこと:1~100
数を「10」から逆に言えるようになります。
簡単な引き算ができるようになるようです。(あくまでも教えれば「できるようになる。」というだけで、みんなが「できる。」ということではありません。)
繰り上がりの計算は、通常は小学校に上がってからできるようになる子が多いようです。
5歳で100まで言える子が出てくるようですね!目安にまだ届いていなくて不安という方も心配しなくても大丈夫。
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【数字の読み書き】できるまでのステップとおすすめの練習
数字の読み書きができるようになるには、どのような手順を踏めば良いのでしょうか?
①『数唱(数字を読んだり、言えるようになること)』
↓
②『数字と数量の一致(数や概念の理解)』
↓
③『数字を書く』
以上3ステップが通常の流れですが、年齢にもよりますが全て同時に練習しても問題ないと思います。
また、1日に何回も練習しなくても、短時間でいいので毎日コツコツ練習した方が早く習得できます。
コツはすぐにできるようになることを期待しないで、じっくり時間をかけてやっていくことです。
もちろん、子どもがやる気を出して「やりたい!」というのであれば、1日に何回も練習してもOKです!!
数唱を練習しよう!
絵本やポスター、ワークに載っている数字を順番に指さしながら読んでいきます。
年齢や進捗に合わせて、最初は1~10まで、スラスラ言えるようになったら1~20までという風に区切りながら練習していくと子供の負担も少ないと思います。
お風呂で10まで数えてあげるのもいいですね!
2歳~3歳くらいだと、まだ数の意味を理解するのは難しいですが、おやつやおもちゃを指さしながら数えて見せるのもいい練習になりますよ♪
数字と数量を一致させよう!
絵本やワークに書いてある絵を指さしながら数を数えていきます。
4歳近くなってくると、数字と数量が段々と一致してくるようです。
おやつやおもちゃといった実際の物を一緒に数えるのもとても効果的ですし、おはじきを使って練習するのもいいと思います!
数字を書く練習をしてみよう!
子どもを見ていると「1」ですら苦戦していて、数字を書くのは大人が思う以上に難しいようです。
長い目で見ながら、コツコツと取り組むようにしましょう!
自己流で練習させるよりもワークやドリルを使った方が効果的で早く書けるようになると思います。
【余談ですが…】
数字を書く練習ですが、前段階として鉛筆の練習をしておいた方が良いです。
今までクレヨンしか持ったことがなかったり、鉛筆を握って持っていた場合はサポーターを使って鉛筆の練習をするのがおすすめです。
いずれ鉛筆をきちんと持って書かなくてはいけなくなるので、この際持ち方も一緒に練習して正しい持ち方で書くようにした方が良いです。
初めての鉛筆は「くもんのこどもえんぴつ」と「もちかたサポーター」がおすすめです!
数字の読み書きの練習タイミング
数字の読み書きができるようになる3ステップと練習内容についてお伝えしましたが、数字の練習を開始するタイミングはいつがいいのでしょうか?
基本は『子どもは数字に興味を持ち始めたら』がベストだと考えます。
焦って興味を全く持っていないタイミングで練習させようとすると、嫌がられたりお勉強にマイナスなイメージを持ってしまう可能性があるので、お勧めしません。
練習にベストなタイミングはどうやってわかる?
子どもが数字に興味を持つとはどういう状態でしょうか?
興味を持っているかどうかイマイチわからない時に、簡単にわかる方法があります。
それは、数字のポスターを壁に貼ってみることです!
例えば、お風呂学習ポスターシリーズなどもおすすめですよ!
数字のポスターを壁に貼ると、数字に興味がある場合はそれを指さして読もうとしたり、親に読み方を聞いてきます。
逆に全く興味を示さない場合は、まだ数字に興味を持っていない状態ですので焦らず様子を見てもいいかもしれません。
ポスターに限らず、数字が書いてある絵本を見せてみるのもおすすめです!
ポスターを貼ることや絵本を用意することは、数字に興味を持つきっかけ作りにもなります。
数字に興味を持たせるには?
できればベストなタイミングを待ちたいですが、周りは数字をどんどん言えるようになっているのに、数字に興味すら持たないと少し心配になってしまいますよね。
そんな時は、ガッツリ数字の練習を開始するよりはまずは歌や遊びから始めてみるのがおすすめです♪
先に紹介したように、かわいい数字のポスターを貼ってみたり、絵本を読んであげるのもきっかけ作りとして効果的だと思います。
数字の歌
『数字の歌』は、聞いてみると「あ!知ってる!!」と大人なら思う有名な歌です。
youtubeで無料で聞けますし、結構楽しい歌なのでお散歩や家事をしている時やお風呂で歌ってあげてもいいかもしれません♪
数字パズル
通常のパズルやお風呂に貼るタイプの数字パズルで、一緒に遊んでみるのはどうでしょうか?
遊び感覚で数字を覚えてくれたら嬉しいですよね!
100均でも売っているようなので、もしあまり興味を持たなくてもそこまで痛くはありません笑
【体験談】4歳長男は3歳から数字の練習を開始!
現在4歳半になる長男はというと、3歳から数字の読みの練習を始めて、今では100までは完璧に言えたり数えたりできるようになりました!
数字の書きも1~20までほぼ完璧に書けるようになりました。
3歳になるまでは、そこまで数字に興味もなく数唱もほとんどできませんでした。
練習開始のきっかけはポスター
周りの子が20くらいまで言えたりするのを聞いて、「このままじゃマズイ??」と思い、数字のポスターを貼ってみたんです。
そしたら、まさかの興味を示して「これなんて読むの?」「これは2?」と聞いて来たんです!
もしかして、数字に興味を持ってる?と思い、早速練習を開始しました!!
【市販のワークで大失敗】見通しが甘かった
市販のワークを3冊もやれば、できるようになるだろうと考えていました。
また、この時点では毎日ワークをしていたわけではなく、気が向いた時(週に3くらいかな…)にだけ取り組んでいました。
下に紹介しますが、数字を学べる2歳向け用・3歳向け・4歳向けの市販のワークを3冊購入して取り組みました。
結果、読みも書きもほぼできないまま4歳用ワークまで終了しました…。
原因は、この程度の量のワークでは読み書きはできるようにならないということです。少なくともうちの長男は…。
(できるようになる子もいると思うんです!!)
また、気が向いた時に取り組む場合は習得するまで予想以上に時間がかかるということです。
市販のワークは悪くない。取り組む量も時間も足りてなかった。。私の見通しが甘かったんです。
毎日のプリント学習で20まで書けるように
次にチャレンジしたのはワークではなく、プリントでした。
この時点で既に4歳になっていましたので、3歳では読みも書きもほぼできなかったということになります。
この時に使用したプリントが市販のワークと大きく違うところは、「毎日3枚取り組んでください」と指定があるところでした。
指定通り毎日取り組みました。
その結果、4ヶ月で数字は100まで数唱&数えることができるようになり、数字も20まで書けるようになりました。
ここまで書けるようになれば、100までもあっという間です。
結論
数字の読み書きは、大人が思うより時間がかかる!
市販のワークを3冊もやれば、ある程度読み書きができるようになる子もいっぱいいるかもしれません。
しかし、できるようにならなかった子でも、コツコツ取り組むことでぐんぐん伸びると言うことです!
もうすぐ5歳になる長男ですが、数の理解が進んできて最近は数の合成や分解にも取り組み始めています。
まだ数字の読み書きができなくて心配している方もいると思いますが、大丈夫です!
コツコツスモールステップでも必ず読み書きできるようになって、周りに追いつきます。
おすすめの教材:ワーク・プリント・無料プリント
最後に、ここまでに実際に使ってみたワークやおすすめのプリントを紹介しますので、興味のある方は使ってみてください。
実際に使ってみた!市販のワーク【おやこでいっしょにすうじ】
単になぞって練習するのではなく、シールや迷路など子どもが楽しみながら運筆と数字の練習ができるようになっています。
子どもは小さめの字を書くのが難しい場合があるのですが、その辺も考慮されていて「まずは大きく数字をなぞる→小さめの数字をなぞってみる。」といったように順を追って練習することができるようになっています。
3歳代で「2歳向け~4歳向け」までの3冊取り組み、「1」は書けるようになりました!
これでできるようにならない場合は、他のワークやドリルと組み合わせて引き続き練習をしてみましょう!
実際に使ってみた!【七田式プリントA】
4歳から取り組んだのですが、最終的にはこのプリントで1~10までの数字の書き方をマスターしました。
(プリントBで20までの書き方をマスターしました。)
数唱の練習もしつこいくらい出てくるので、100までできるように。
数字だけでなく、数の分解・合成や図形、量なども同時に学習することができて思った以上に良かったです!
何よりも反復学習ということで、最低4回は同じような問題に取り組むような作りになっています。
何回も似た問題が出てくるので、書けるようになるし、理解も深まるようでした。
「かず」「もじ」「ちえ」の3冊がセットになっているので、「かず」だけ練習したい場合はご注意を!
2歳代で、七田式の「シールとえんぴつでたのしく学ぶ」シリーズを使っていた長男ですが、4歳になってから「七田式プリントA」のデビューを果たしました!! プリントAは2歳半からスタートできると説明に書いてあったので、「4歳の …
無料でダウンロードできる数字練習プリント
実際には使わなかったのですが、数字の練習プリントが無料でダウンロードできるちびむすドリルというサイトがあります。
見本を見た感じ、結構楽しく書き方の練習ができそうに思います!
数字が書けるようになるには反復練習が大事ですから、無料のプリントを使って何回も練習するのも効果がありそうです。
まとめ
数字や数は、日常でも積極的に触れていくことで効率よく習得できます。
ワークに取り組む際には、できるだけ実物を併用したり図を使うことで理解が深まるだけでなく、センスや感性も磨かれていくようです!
親子で一緒に絵本やトランプなどを使って遊び感覚で数に触れるのもおすすめです。
小学校に入ると先生が丁寧に数字を教えてくれますが、数字や数に多少なりとも慣れておけば良いスタートを切ることができますね!
そろそろ数字を教えたほうがいいかな?と考えている方の参考になれば幸いです。
無理に取り組ませることは「算数嫌い」につながってしまう危険性もあるので、焦らず時間をかけて習得していくのがコツです!