
絵本の読み聞かせをすると、頭のいい子になる!という話を聞いたことはありませんか?
しかし、ネット上では効果がなかったという話もたくさん見つかりますよね。
読み聞かせをしてきたのに効果がなかったのはなぜなのかについて考察していきたいと思います!
この記事では、
・読み聞かせの効果
・読み聞かせをしたのに効果がなかった原因について
・読み聞かせの効果を得るためのコツ!
について分かるようになっています。
読み聞かせの効果とコツを知って、読み聞かせを子どもの成長につなげていきましょう!
絵本の読み聞かせの効果
絵本の読み聞かせは子どもに良い影響を与えることは、なんとなくわかっているとは思いますが、具体的にどのような良い効果があるのでしょうか?
●心の安定と成長につながる
●子どもの反応を間近に見聞きすることで、子どもへの理解につながる
●絵本を通して常識や教養を身につけることができる
●読み方を工夫すれば、助詞や助動詞といった文の構造に意識が向き自然と理解が深まる
●他者の立場に立って考えたり、理解する力につながる
●本が好きになる!
こうやって見ると、なかなか多くの効果が期待できそうですね!
特に一番下に記載した「本が好きになる!」という効果ですが、これが一番素晴らしい効果かもしれません。
絵本を読んでもらうという体験が楽しく、心地よいものであれば、本が好きになる可能性が大いに高まるのではないでしょうか。
絵本の読み聞かせの効果を十分に得るために、「絵本が好き!」というのは不可欠な要素です!

イギリスの研究では、赤ちゃんの時からの読み聞かせは言語的思考能力・数学的思考能力の双方にいい影響を与えている。という報告もあるようだよ!
通信教育で有名な「こどもちゃれんじ」ですが、「こどもちゃれんじベビー」という0歳・1歳の赤ちゃん向けの教材も展開しています。 読み聞かせにピッタリな赤ちゃん向けの絵本と、楽しく頭と手指の発達を促す知育玩具が毎月送られてく …
絵本の読み聞かせが役に立った例
では、実際に読み聞かせや本好きがどんな役に立つのかを探してみました。
その一例を紹介します。
1,絵本から挿絵の少ない普通の本への移行がスムーズに行えた
小学生になって、急に「読書しなさい!」と言っても、今まで絵本にすら親しんでなかった場合は、文字だけの普通の本を自発的に読むことはなかなか難しいことは想像に難くないですね。
絵本に親しんでいれば、普通の本への移行も比較的スムーズにいきそうです。
2,小学生向けの本をしっかり読み切れるようになる
小学生になり、普通の本を読もうとしてもなかなか読み切れずに結局途中で諦めてしまうということも少なくないようですよね。
絵本の読み聞かせで本好きなり、本を読む習慣がつくことで最後までしっかり読み切れるようになることが多いようです。
1人で読み切れるようになれば、私立中学の国語の入試試験にチャレンジできるくらいの国語力がつくとも言われていますので、後々まで読み聞かせの効果は続きそうです。
3,国語力は、他の教科の長文の問題もしっかりと理解し問題を正しく解くことにつながる
中学、高校あたりになってくると、理系科目や社会での問題文が長くなってきませんか?
しっかりと問題文を読んで理解しないと、正解にたどり着けない場合も増えてきます。
受験生になってから急いで国語力を高めようとしても時間的に難しいでしょう。
とても先のことではありますが、今のうちから絵本に親しみながら国語力を少しづつ高めていけたら理想ですよね。

今はまだ中学受験なんて先だと思って考えてない方も、もし子どもが受験したい!と言い出した時には、この読書の習慣と積み重ねがきっと役立つはず!!
効果的な読み聞かせのコツ
それでは、できるだけ子どもを本好きにしながら読み聞かせのメリットを享受できるような
「絵本の読み聞かせのコツ」について書いていきたいと思います。
1.なるべく同じ向きで座ったり寝そべりながら読んであげる
同じ目線で絵本を見ているということや体温を感じあえる心地よさがあり、子どもにとって読み聞かせの時間が心地よく楽しいものとなります。
2.読むことを目的にしない
1日に10冊読むとか、20冊読むといったような目標は立てなくても良いと思っています。
むしろ気分が乗ってないなら無理に読まなくてもいいのではないでしょうか。
3.静かに聞くことは強要しなくても良い
おうちで読み聞かせをしている場合は、途中の質問や話しかけは理解を深める効果もあるので、必ずしも静かに聞く必要はないでしょう。
時と場合によるので、大勢で聞いている場合は静かに聞くようにした方が良いこともあります。
4.お気に入りの本は何回でも読んであげる
「また?」と言わずに何回でも読んであげてください。
子どもは毎回同じ捉え方をしているとは限らないし、違う発見をする可能性もあります♪
5.寝る前や隙間時間に昔話や童話を本を使わずに話してあげる
絵本ばかりだと想像力が育たない可能性がありますが、お話だと自分で自由にイメージをふくらませることで想像力が養われますね!
6.文字が読めるようになっても、小学生になっても要求されたら読み聞かせをする
「本読んで!」は「一緒に勉強しよう!」と言われているのと同じ!だと思って、誘われたときは読んであげてください。
交互に読んだりするのも楽しいですよね!
7.「1音1音ハッキリ読み」をしてみる
口を大きく開けて1文字1文字最後の文字までハッキリと発音しながら読むことで、落ち着きのない子どもも耳を傾けてくれる効果があるそうです。
読み方をいろいろ工夫してみるのも楽しいかもしれませんね!
8.感情をこめすぎない
つい、感情をこめて読みたくなりますが、あまり大げさに読むとママやパパの読み方や表情を面白がってしまいます。
絵本の内容を楽しんでもらうためにも、感情を込めるのはほどほどにした方が良いようです。
9.子どもが興味を示さなかったり嫌がっているときは、子どものしたいことや話したいことを尊重する
似たようなことを先にすでに書いたのですが、読み聞かせは強要するものではありません。
興味を示した時がチャンスだと思って、楽しい時間にしてあげましょう。
読み聞かせをしたのに効果がなかった!!
読み聞かせの効果についてここまで話してきましたが、中には効果が全くなかったという方もいます。
読み聞かせをしても効果がなかったと言っている方の多くは、『子どもの頃読み聞かせをしていたが(もしくはしてもらっていたけど)頭(成績)は良くならなかった』というもののようです。
この、読み聞かせをしていたにも関わらず頭が良くならなかったのはなぜなのかについて考察してみました。
読み聞かせをすると頭が良くなるメカニズム
そもそも、なぜ読み聞かせが頭をよくするのか?を考えてみると、おそらく次のような流れがあるのではないかと思います。
- 読み聞かせをすることで、絵本が好きになる
- 絵本が好きな子の方が、普通の本への移行がスムーズになる
- 長い本1冊をしっかり読むことができるようになる
(長い本を1冊読むことができるというのは、本が好き・書いてあることが理解できる・挿絵無しで想像できるということだと思われるます) - 国語力がつく
絵本の読み聞かせが頭のいい子を育てるのではなく、絵本の読み聞かせの延長線上に国語力があり、国語力がしっかり身につくことで会話の内容をスムーズに理解したり相手の立場に立っていい返しができたり、テストや試験で問われていることを理解して適切な回答することができるようになるのです。
成績が上がらない(国語力がついてない)と言うことは、この流れのどこかに支障が出た可能性があるのかもしれません。

今の若者は長めの文章を読む力が低下していると言われているね!その一因として、SNSの普及で”X”や”インスタグラム”や”コメント欄”のような短い文章を読む機会が増えたことが挙げられているよ。
読み聞かせの効果が得られなくなる原因
上記を踏まえて、考えられる「読み聞かせの効果が得られなくなる原因」について挙げていきたいと思います!
原因:その1
子どもが読み聞かせを楽しんでいないのに無理に読み聞かせを続けた結果、本好きにもならず国語力の向上にもつながらなかった可能性

どんなことでもそうですが、無理やりやらせると嫌いになってしまったり、親のサポートが外れた後に続かなくなったりしますよね。
原因:その2
1日に何冊読んでいます!といった他の人の情報を鵜吞みにして、単に何冊も読み聞かせをしただけで、子どももそれを単に聞いていただけで、読み聞かせの後は自分から本を読んだりせず国語力がつかなかった可能性

読み聞かせの目標が「読む冊数」になってしまっている典型的なパターンだと思います。読み聞かせをする目的を親がしっかり持って、それに沿った読み聞かせをすることが大事ですね!
原因:その3
子どもが文字が読めるようになると、読み聞かせをストップしてしまい、子どもも徐々に絵本を読まなくなっていってしまった可能性

文字が読めるようになると、「自分でよんでごらん」や「自分で読めるでしょ」と言ってしまいがちだけど、一緒に読んだり聞いてあげたり一工夫することで読書を続けていってくれる可能性がアップするかもしれません!
原因:その4
絵本から本への移行はできたが、小学生になると「読書しなさい」と言った声掛けのみで、嫌々本を読むだけもしくは読まなくなってしまった可能性

本好きと言うよりもママやパパと一緒に読む時間が好きだったんでしょうね!声掛けだけでなく、読んだ本の内容を一緒に話してみたり、読書のメリットを伝えてみるのもいいかもしれません。親が本を読むところを見せるのも効果がありそうです!
これらのことから分かることは、絵本の読み聞かせは、絵本の読み聞かせ期間中だけがんばっても効果は発揮されないことがあるということです。
また、絵本の読み聞かせをする目的を親がしっかり持って取り組むことも重要なポイントのようです。
例えば、絵本を好きになってほしいと思っているのに、無理やり読み聞かせをしたり冊数にこだわることは意味がないとわかりますよね。
読み聞かせの効果を実感するためには、ただ絵本を読んであげるだけではなく、子どもを絵本好きにする工夫やその後のフォローをしてくことがポイントとなりそうですね!!

国語力をつけるためには、読み聞かせの時期を過ぎた後にも読書に親しむ習慣が必要そうだね!
まとめ
絵本の読み聞かせは、最終的には国語力につながっていきますが、心の安定にもつながっていきます。
心の安定は落ち着いた行動や優しい気持ちにもつながっていきます。
また、絵本は他者の立場に立って考えたり、理解する力につながりますし、常識や教養を身に着けることもできますね!
お話を聞きながら、想像力を膨らませたり気持ちをたかぶらせたりと、豊かな情緒を育む効果も期待できます。
読み聞かせを通して、子どもの頭と心をぐんぐん伸ばしていきましょう!