4歳~5歳になってくると、お友達と一緒に遊ぶ機会も増えてきますよね。
子供にもお友達ができて良かった~と思ったのは束の間…ケンカばっかりしてる!
今回は、子ども同士がケンカになってしまうタイミングや原因、その対応策をご紹介します。
お友達と仲良く遊んで欲しいと悩んでいる方の参考になればうれしいです!
4歳の長男、やっとお友達ができて「良かったね~!」と思っていたのに、いざ公園で遊ぶとなるとトラブル多発で困ってしまいました…。そこから得た情報も紹介していきますね。
ケンカしてしまった時、親はどう介入するのがいい?
実際に目の前で子ども同士がケンカを始めてしまったら親はどうしたらいいでしょうか?
何もせずにしばらく見守るのも大事なことです。
しかし、どんどん喧嘩がエスカレートしたり、収まる気配がない場合は親が助け舟を出しても良いと考えます。
子供から話を聞く
子供がケンカを始めるとつい焦ってしまい、謝らせようとしてしまったり、自分の子が悪いと決めつけてしまうことがあります。
その場を収めるためだけの「ごめんなさい」は無意味です。
まずは、子ども本人からしっかりと話を聞くようにしたいですね。
子供にも言い分や気持ちがあるので、寄り添い共感しながら気分を落ち着かせてあげましょう!
このフェーズを急ぎすぎたり適当にしてしまうと、子どもが自分の気持ちをしっかりと考えたり言葉にする機会が失われてしまい成長するチャンスを逃してしまいます!
相手の気持ちやどうしたら良かったか?を考える
状況や子供の気持ちが分かったら、「相手はどう思ったかな?」「どうしたら良かったと思う?」と聞いてみてください。
一人では考えられなそうな場合は、一緒に考えてあげましょう。
言葉が出て来ない場合は、質問を投げかけながら考えを引き出してあげるのも良いと思います。
「ごめんなさい」が言えたら褒める
相手の気持ちを考えることができて、自分から「ごめんなさい」が言えた場合は褒めてあげてください。
子供が「ごめんなさい」を理解して言えることは結構すごいことなんですよ♪
自分が悪いにもかかわらず言えなかった場合は親が謝って、謝る姿をお手本として見せましょう。
「ごめんなさい」がまだ出てこない子もたくさんいる時期なので、無理に形だけの謝罪をさせないようにしましょう!
※乱暴してケガをさせてしまったりおもちゃを壊してしまったり、お友達に被害を与えてしまった場合は叱ることも大事です。
「ごめんなさい」の一言で済むようなケンカなのか、叱ることが必要な程度のケンカなのかを見極めてください。
自分の子が相手の謝罪を受け入れられない時は、許すことを強要せずに見守りましょう。仲良しのお友達であれば、気持ちが落ち着けば仲直りして、また一緒に遊び出すことがほとんどです!
子供は2歳のイヤイヤ期から始まって、4歳の壁やその後も年齢や性格によって様々な感情や気分が発達していきます。 感情や気分をきちんと処理できないと癇癪を起してしまったり、周りとうまくいかなくなることも…。 「本当はこうした …
ケンカになりやすいタイミングと対応策
喧嘩になってしまった時には、親が仲介したり謝ったりしながらその場を収めると思いますが、その後どのようにサポートしていくのがいいのでしょうか?
子供同士が喧嘩になるタイミング(きっかけ)は様々ですが、ケンカになりやすいタイミングと対応策をご紹介します。
子供の気持ちに寄り添う、共感を示すことは共通のサポートとして行ってあげてくださいね♪
子供の成長に任せて、口出せずしばらく見守るのもアリだと思います。それでも、同じことで何回もケンカになるようであれば、子どもと話してみてください!気持ちを上手にコントロールして楽しく遊ぶことができる助けになります。
勝ち負けが関わっている時
基本的に「勝ちたい!」と思う気持ちや「1番になりたい!」という気持ちは大事にしたいです。
だからと言って負けてしまった時にお友達に暴言を吐いたり、今のは自分が勝ちだったと強引に言い張るのは違いますよね。
その逆で、自分が勝った時に負けたお友達を馬鹿にする言葉を言うのも良くありません。
子供同士なので、こうなってしまうと言い合いの喧嘩に発展してしまいます。
●勝ち負けも大事だが、楽しむことも大事と言うことを伝える
●勝ったことを褒める
●負けた子が悲しくなる言葉を言わないようにしようねと約束する
自分のものを貸したくない時(貸してもらえない時)
特に4歳あたりだと、まだ自分の物を独り占めにしたい気持ちが強いことがあります。
その割には、自分の物を見せたい(見せびらかしたい)気持ちはあったりするんですよね^^;
また、貸してもらえないと機嫌を損ねてお友達にいじわるをしてしまう場合もあるようです。
●絶対に貸したくないものや見せたくないものは持って行かないようにする
●貸したものはちゃんと返してもらえるということを話す
●心配であれば「見たら返してね」と言って貸すようにしたら?と提案する
●お友達の物はいつも(すぐに)貸してもらえるわけじゃないことを話す
自分が作ったものを触られたり、壊されたとき
自分の物を貸す貸さないでもケンカは起こりますが、自分が砂場で作った『作品』や草や木で作った『作品』を触られてケンカになることもあります。
しかも、子供の作ったものなので壊れやすいんですよね。。
触った方に悪気がなくても作品が壊されてしまうと更に怒りがヒートアップして喧嘩につながります。
●どうしても触らせたくない場合は言い方を工夫してみる(「見るだけだよ?」「後でならいいよ!」など)
●怒るより壊されて悲しい気持ちを伝えるようにしよう
●いきなり怒られると怖いし嫌だよねと気持ちの確認をする
●触りたい時は触っていいか聞いてからにする
友だちが違う遊びがしたいとき
自分がしたいことと、お友達がしたいことが違う場合にケンカになることがあります。
どちらも自分のやりたい遊びを、お友達にも一緒にしてほしいんですね^^
●無理強いはしないようにする
●自分自身も相手のやりたいことに合わせて遊んでみることを提案してみる
●遊びたくない場合は「今度やろうね!」と一言加えるだけでも違うよと伝える
意地悪をしてしまった時・された時
4歳前後だと、悪気なく意地悪をしてしまうことがあります。
楽しくてからかってしまい、それがエスカレートして喧嘩に発展するというケースも見受けられます。
また、5歳くらいになってくると仲間外れが増えてくるようです。
おうちでのサポートとしては、以下のことをお話するのが良いと思いますが、『仲間外れ』は場合によっては先生に相談してみてもいいと思います。
他の子と遊ぶ手助けをしてくれることもあります。
●嫌そうにしていたり「やめて」と言われたら1回でやめる
●乱暴なことはしない。悪口は言わない。
●嫌なことをされたら「やめて」と言ってみよう
●仲間外れにされたら他の子と遊んでみる
お友達と楽しく遊ぶためのルールをきめる
喧嘩になってしまうタイミングはいろいろあるので、その都度対応を考えていくしかないですが、過度なトラブルをなるべく回避して楽しく過ごすためのルールを子どもと一緒に決めるのはどうでしょうか。
ルールと言っても、あまりに多すぎたり難しい内容だと子供も守れなくなってしまうので、最低限『これだけはがんばってほしい』というルールだけを決めるようにしてみてください。
ルールには、まだあまりできていないことを「目標」のような感じで取り入れるのもおすすめです!
② ありがとう。ごめんね。いいよ!やめて。は言えるようにする
③ 悲しくなる・嫌な気持ちになる言葉は使わない
④お友達を叩かない、噛まない、押さない
⑤順番を守る
などなど…
我が家では、上記のルール①~③を最低限守ってほしいこととして子どもに伝えています。
もし、順番抜かしをしてしまう子やお友達に乱暴してしまう子であれば、挨拶よりも先に④や⑤をルールとして取り入れてもいいかもしれません。
特定のお友達とだけケンカをする場合は…
他のお友達とはそうでもないのに、特定のお友達とはケンカばかりするというパターンについてです。
この場合に多いのが、なんでも競争になってしまってケンカになるパターンです。
『競争する→負けそうになると意地悪を言ったり不機嫌になってケンカになる→親や先生に叱られる』をしょっちゅう繰り返している場合は、少し相手と距離を置くのも大事です。
現段階ではいくら大人が諭しても気持ちのコントロールができない年齢だったりする可能性もあるので、距離を少しおいて成長を待つことも必要かもしれません。
あとは、単にそのお友達とは「合わない」可能性もありますので、これを機に他のお友達とも積極的に交流を持ってみるのも手だと思います。
特定のお友達に仲間外れにされている場合は…
特定の子が意地悪をしてきたり、仲間外れにしてきてこじれている場合です。
これをされると、親としては(もちろん本人も)悲しくて時には怒りが湧いてきますよね。。
もちろん、原因が分かったり今まで通り仲良しに戻れたら一安心ですが、そうもいかないこともあります。
そんな時は、あえて他の子に声をかけてみるように促してみるのもおすすめです。
遊びたくない子にいくら言って聞かせても、無理に一緒に遊んでもらうだけでそれは本意ではないですよね。
新しい気が合う子を見つけるチャンスだと思って、悲しい気持ちに寄り添いながら応援できたらいいですね。
なかなか声をかけられない場合は、先生に相談してフォローしてもらったり、意地悪に関してはやめてもらうためにも遠慮せずに先生に相談してみたらいいと思いますよ!
年齢ごとの特徴から見たケンカの原因
子ども同士の喧嘩とはいえ、実は年齢によってもケンカの原因は異なってきます。
実際に、2歳よりも4歳の方がケンカの頻度は上がっているように思えるし、一旦ケンカすると仲直りまで長くなっているような気がしませんか?
参考までに、年齢ごとの喧嘩の原因をまとめてみました!
1歳~2歳頃
1歳~2歳頃は、目に入ったおもちゃは自分のものだし、遊びたいと思ったらお友達が遊んでいても取ってしまいます。
1歳は取ることがダメな事だとは思っていないし、相手が泣いてもなぜ泣いているのかよく分かっていません。
2歳は、「どーぞ」や順番待ちを覚え始める年齢ですが、まだ練習段階なので自分の気持ちが優先になってしまうこともあります。
つまり1歳~2歳頃の喧嘩は自分の気持ち(欲求)優先で、人の物を取る=ダメな事という判断がしっかりできないために起こります。
3歳頃
お友達に興味を持ち始める時期なので、自然と友達関係のトラブルが増えてくるようです。
お友達に伝えたいことや思っていることがあるのに、うまく伝えられずにおもちゃを取って気を引こうとしたり、意地悪してみたり…。
また、自己主張が強くなってくるので、使いたいおもちゃをお友達から取ったり、遊びを邪魔したりする場合があります。
3歳の喧嘩は、言いたいことをうまく言語化して伝えられないことや自己主張が強くなってくるために起きることが多いです。
4歳頃
4歳はとにかく「競争心」や「プライド」が顕著に出てくる時期だと思います。
「この子が好き!仲良し!」といったお友達との関係性を意識することもできてきます。
「仲良しだけど負けたくない!」という気持ちやプライドもあるので、勝ち負けが原因でケンカになります。
それにプラスして、言いたいことを上手に伝えたり、貸し借りなども発展途上なのでそういったこともケンカの原因となります。
5歳頃
お友達とルールの決まった遊びを楽しむことができるようになってきます。
その中でルールを守らない子や理解していない子がいると、それを指摘することでケンカになる場合があります。
また、4歳頃からではありますが子ども同士の関係性を意識しだす子が増えてくるので、『仲間はずれ』が増えてくるようです。
5歳はルールを意識したり、仲良しのお友達やグループを意識しだすことが喧嘩の原因となってきます。
【メリットもあるよ】ケンカは悪い事ばかりじゃない!
できればケンカせずに、仲良くお友達と遊んで欲しいと親は思ってしまいますが、喧嘩をすることは悪い事ばかりではありません。
ケンカをするメリットについてお話します!
自分の気持ちをコントロールする力が付く
ケンカをするうちに、自分の思い通りにならないことがあるということを知っていきます。
自分の気持ちをうまくコントロールして折り合いをつけていくことができるようになってきます。
相手の気持ちを考えることができるようになる
ケンカしてぶつかり合うことで、相手にも気持ちや考えがあるということも分かってくると思います。
相手の気持ちを考えて理解できるようになれば、喧嘩を回避するためだけでなく相手のために我慢することができるようにもなってきます。
また、相手に配慮した言動ができるようになってきます。
暴力はいけないと学ぶ
どんな時でも暴力はいけないと学ぶことができます。
相手が悪くても、悪気がなくても暴力はいけないこと。
また、叩いたり噛んだりされたら痛いということも分かると思います。
自分の気持ちを言葉にできるようになる
ケンカをすると言い合いになることもありますよね。
自己主張のぶつかり合いなので、普段は大人しい子でもこの時ばかりは自分の気持ちを言葉で相手に伝えようとしています。
また、仲直りの過程で、自分の気持ちや状況を整理して説明しなくてはいけない場合もあるでしょう。
その積み重ねが自分の気持ちを上手に言語化するこにつながっていきます。
謝ることができる
ケンカを通して、自分が悪かった時は謝ると言うことを学ぶことができます。
しっかりと謝罪できる人は好感度も信頼度も増しますよね!
意地やプライドが邪魔して謝りたくないことってありますよね。でも、そこをぐっとこらえて、自分が悪かったら謝る。ができるようになっていきます。「ケンカ→謝る」はその練習でもあるんですね!
【体験談】4歳長男、最初はケンカばかりでした…
この記事を書こうと思ったきっかけは4歳の長男でした。
私にとっての心配事は、幼稚園に入ってお友達ができるか?仲良く遊べるか?でした。
幸いにも今のところ、幼稚園ではお友達と楽しく遊んでいるようで安心していたのですが、、、
ある日、近所で仲良くなったお友達と公園で待ち合わせをして遊ぶことに。
幼稚園以外でお友達と遊ぶのは初めてだったので、私もとても嬉しかったのですが、この日2人はほとんどずっとケンカをしていました。
最初の日はケンカばかり
遊んでいた時間は1時間ちょっとだったと思うんですけど、その間6回くらいはケンカしていたと思います。
ケンカの原因はささいなことで、どっちが多くゴミを拾ったかとか、どっちが早かったかとか、見つけたものを触られたとか、本当にちょっとしたことです。
長男はちょっと気に食わないことがあるとすぐに怒ったり、勝ち負けにこだわりすぎて自分が1位だったと言い張ったりしていました。
相手のお友達は、触らないでと言われてもわざと触ってみたり、からかってみたりすることが多かったです。
この日は、私と相手のママがお互いに謝ったり子どもを諭したりしつつグッタリして終了しました^^;
その日の夜から
今回のことで、いろいろな問題点が見えてきたので対策を考えました。
すぐに全部解決するのは無理なので、少しずつ進んでいけたらいいなという気持ちで…。
まずは、勝ち負けにこだわりすぎている部分とすぐに怒ってしまう部分を和らげていこうということで、何回かに分けてお話しました。
負けると悔しいし勝ちたいよね。勝ちたい気持ちはすごく大事!だけど、負けは負けなんだよ。一位だ―!よりも、「次は勝てるようにがんばるぞーっ!」って言ってみるのはどう?勝てるように頑張ることが大事よ。あとは、『楽しい』ってことも大事よ。今日は遊んで楽しかったかな?
うん!今日楽しかったよ!!次からは「頑張るぞー!」ってやるね!
うん!それなら、今日はそれだけで満点よ!あとは、やめて欲しい時は優しく「触らないでね」「やめてほしいの」って言うようにすると、お友達もビックリしないと思うよ。
うん、わかった!やってみる。
他にも、タイミングを見て貸し借りの時のポイントなどもお話ししました。
時には絵本の力を借りることもありました。
その後…
その後も引き続き、声掛けや絵本を活用しながらお友達との付き合いや気持ちのコントロールを時々話すようにしていました。
それでも、やっぱりしょっちゅうケンカしていましたね…。
このままだとお互いに良くないような気がして、(ケンカが収まらないとどうしても強めにそれぞれの親が子どもに言い聞かせることも増えてしまうので。。。)思い切って距離を置くことにしました。
1ヶ月半ほど距離を置いて(と言っても近所なので、その間でも2回くらいは遊んだと思います。)、久しぶりに約束して公園へ。
すると、ケンカ…しない!!!
この時からケンカはほとんどしなくなりました!!!
声掛けや絵本で頭では分かっていても、心が追い付かないのかなと思ったので距離を置いてみたのですが大正解でした。
ちょうどこれくらいのタイミングから、幼稚園でも仲良しの特定のお友達ができはじめ、成長を感じました。
まとめ
『子供同士の喧嘩は子供に任せる。無理に謝らせない。』と言われても、実際目の当たりにすると難しいですよね。
今回は、子供がケンカしてしまった時の親の介入の仕方や、その後のサポートについて書いてみました!
子供が喧嘩ばかりしていると心配になったりうんざりしてしまうこともありますが、未就学児であれば親が上手にサポートすれば、ケンカは子供の成長にもつながります。
私自身、子供が喧嘩してしまった時は叱ったり謝ることに必死になってしまいがちなのですが、落ち着いて子供の気持ちに耳を傾けるようにしたいです♪
そして、小学生になると子供同士の喧嘩は親には見えずらくなってくるので、それまでに親も子もケンカを通していろいろなことを学びたいと思っています。