気持ちを上手にコントロールするためのおすすめ絵本

子供は2歳のイヤイヤ期から始まって、4歳の壁やその後も年齢や性格によって様々な感情や気分が発達していきます。

感情や気分をきちんと処理できないと癇癪を起してしまったり、周りとうまくいかなくなることも…。

「本当はこうしたいのに…」と思っていることを上手に表現できないこともモヤモヤの原因になります。

今回は、子どもの気持ちを子ども自身が自覚して、上手にコントロールするのに役立つ絵本を紹介していきたいと思います!

SunaSuna

言葉で説明するよりも、絵本で気持ちを可視化すると理解しやすいと思います!子供の気分や状況に合った本探しの参考になればうれしいです。

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癇癪・イライラ・怒りたい気持ちのコントロールに役立つ絵本

気持ちの中で最もやっかいなのが「怒り」ではないでしょうか?

大人でも怒りをコントロールするのはなかなか大変なのですから、子どもなら猶更です。

イライラしたり、怒りたくなった時に子どもが上手に消化できる助けになるような絵本を集めてみました!

おこりたくなったらやってみて

おこりたくなったらやってみて

おすすめの年齢:2歳~

内容:『ガストンのきぶんをととのえるえほん』シリーズの中の1冊です。

ユニコーンの子、ガストンは思い通りにいかないとすぐに怒りたい気持ちになってしまいます。

怒りたい気持ちになった時は息の仕方を工夫して、イライラや怒りの気持ち(本の中では雷雲の形で描かれています!)を吹き飛ばしてしまおう!

SunaSuna

【実際に読んだ感想】4歳の子に読んであげました。文字数が多くなく簡潔に書いてあるので小さい子でも分かりやすいです。怒りの気持ちが湧いてくるパターンが子供と全く一緒で、子ども自身もガストンに親近感を持ってお話を聞いていました。怒りたくなったらたまに深呼吸するようになりました笑


かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった

かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった

おすすめの年齢:3、4歳~

内容:かいじゅうポポリはおこりんぼうで、ちょっとしたことですぐに爆発してしまいます。

いつものようにお友達に怒りをぶつけたポポリの前に、怒りのマスターかいじゅうが現れて、怒りの消化方法をいくつか教えてくれます。

それからポポリは、友達ができて仲良く遊べるようになりました。

SunaSuna

【実際に読んだ感想】上で紹介したガストンの絵本よりも、怒りのパターンが細分化されていて、文字数も多くボリュームがある絵本です。怒りの消化の仕方も多く載っていて、怒りの原因を探ったり、自分の気持ちを言葉にすることを教えてくれる絵本です。4歳だと一気に全部理解するのは難しそうですが、絵本自体を楽しんで聞いているので少しずつ理解していってくれればいいなと思っています!

きみのこころをつよくするえほん

きみのこころをつよくするえほん

おすすめの年齢:4歳~

内容:「強い心ってどんな心?」をテーマに、怒りや悲しい気持ちなどのネガティブと言われる感情を鎮める方法が書かれています。

ネガティブな気持ちをコントロールする方法だけでなく、自己肯定感を高める方法も書いてあります。

ストーリー中に、こちらに質問を投げかけてくる部分があったりして子どもと一緒に考えながら読み進めることができるようになっています!

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【実際に読んだ感想】4歳になって頻繁に癇癪を起す長男に最初に読んであげた感情コントロールの絵本です。怒りの感情を絵本で可視化することで自分の気持ちを初めて実感したようでした。そして、読んだ後は、癇癪が驚くほど減りました。怒りたくなった時は、一生懸命絵本に書いてあったことを実践して落ち着こうとしています。


お友達と仲良くしたい時に役立つ絵本

お友達が欲しいな…仲良くしたいなと思ったり、お友達はいるけどケンカばかりしちゃうと悩んでいる時に役立つ絵本を集めてみました。

他者への思いやりを育てるような本も紹介します!

かってもまけてもいいんだよ

かってもまけてもいいんだよ

おすすめの年齢:4歳~

内容:ユニコーンの子どもガストンは、失敗したり負けたりすると嫌になって投げ出してしまいます。

夜寝る前にガストンのママは話しかけます。

「一番大事なのは楽しむこと。そして、失敗しても繰り返し練習することでうまくなるのよ。」と。

それからガストンは苦手なことは練習して、お友達が負けても馬鹿にせずに手伝うようになりました!

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実際に読んだ感想】勝ち負けにこだわりすぎてお友達とケンカになることも多かったのですが、徐々に冷静に対応できるようになってきています。1番になることや勝ちにこだわる気持ちを尊重しつつ、負けた時は「もっとがんばるぞ~!」の気持ち(練習)が大事よと伝えています!負けた子への配慮や優しさも学べるのが良かったです!


相手に寄り添い仲良くできる! 思いやりのこころ

相手に寄り添い仲良くできる! 思いやりのこころ

おすすめの年齢:5歳~

内容:「思いやりのこころ」ってなんだろう?

登場人物の行動と生活を通して、思いやりと共感が学べるようになっています。

他人の気持ちを理解して優しく接することができるようになれば、お友達と仲良く遊べるようになるはず!

簡単なワークページもついています。


みんなの きもちが わかるかな? おもいやりの絵本

みんなの きもちが わかるかな? おもいやりの絵本

おすすめの年齢:4歳~

内容:家族、友達、みんなの3種類に分けて『思いやり』を学んでいきます。

子供にとって一番身近な「家族」では、あいさつや声をかけること、家族の様子や表情から気持ちを想像することを学習します。

「友達」では、貸し借りする時のルールや、お友達への声掛け、仲良く遊ぶコツなどが載っています。

「みんな」では環境整備や物を大事に使う気持ち、他人への配慮や、動植物への優しさなどを学習します。

イラストを見て、こんな時どう行動するだろう?どうしてなのかな?と想像したり親子で会話できるようなページもあります♪

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【実際に読んだ感想】4歳の子供でもしっかり理解できるよう内容でした。思いやりを学ぶ上での本当に基本的な、でもとても大事なことがギュッとつまった絵本だと思います。ページ数はそれほどでもないのですが、内容が濃くボリューミーなので、少しづつ読み進めていって段々と思いやりを持てる子になっていって欲しいと思いながら継続中です!


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自分の気持ちを伝えるのが苦手な時に役立つ絵本

挨拶したり、おしゃべりしたいのにできない…自分の気持ちを伝えるのが苦手な子の背中を押してくれるような絵本を紹介します。

絵本を読みながら、少しずつ自分の気持ちを伝える勇気が湧いてくればうれしいです!

はずかしかったらやってみて

はずかしかったらやってみて

おすすめの年齢:3歳~

内容:ガストンはいつも元気いっぱいで、パパやママを笑わせるのも大好き!

でも、誰かに見られていると思うと恥ずかしくなってモジモジしてしまいます。

そんな時は、強いトラになった気分で息を吐きだしてみよう!

ガストンは恥ずかしさをやっつけることに成功しました♪

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【実際に読んだ感想】3歳あたりまではきちんと挨拶ができていたのに、4歳になってから「恥ずかしい」と言う理由で挨拶ができなくなった長男。この本を読んであげると、勇気を出して挨拶ができるようになりました。(モジモジしている時もまだありますが^^;)トラになった気分で~がイマイチ効かなそうだったので、「僕は強い!大丈夫!」って思って息をしてみようか!と少し方法を変えて練習してみました!


モジモジ

モジモジ

おすすめの年齢:2歳~

内容:よっちゃんはとっても恥ずかしがり屋さん。「おはよう、よっちゃん」お隣さんにあいさつされるとモジモジ、ママの後ろに隠れてしまいます。

お友達もなかなかできません。

動物園で迷子になったのをきっかけに、よっちゃんは勇気を出すことができるようになりました。

モジモジしなくなったよっちゃんはお友達もたくさんできました!

SunaSuna

【実際に読んだ感想】お名前が言えたり、挨拶ができた時にしっかりと子供を褒めてあげることで自信が付いて、恥ずかしがりを克服するきっかけになるんだなと思いました。気持ちのコントロールは本人のがんばりだけでなく、周りのサポートも大事と言うことに改めて気づかされる絵本でした。小さい子でも楽しく理解できそうな内容になっています。


不安な気持ちを落ち着かせたい時に役立つ絵本

大人からしたら何てことない事を、子どもは怖がったり必要以上に心配・不安に思ったりすることがありますよね。

そんな時は、時間を取って優しく本を読み聞かせてあげるのはどうでしょうか?

安心して気分がほぐれるかもしれません。

不安でおちつかないとき キッズなやみかいけつ 子どもレジリエンス

不安でおちつかないとき キッズなやみかいけつ 子どもレジリエンス

おすすめの年齢:2、3歳~

内容:「不安」って何?から始まって、不安になるとどうなるのか、不安な気持ちを落ち着けるためにどうしたらいいのかが書いてあります。

気持ちを落ち着ける方法がいくつか提案されているので、試していくうちに心が軽くなっていくかも!

動物の癒される写真も満載!

読み進めていくうちに自己肯定感も上がる絵本です。


ふあんくんのきもち

ふあんくんのきもち

おすすめの年齢:5歳~

内容:ともちゃんはいろいろ考えて不安になってしまうことがあります。

最近の一番の不安の種は音楽会。

ともちゃんの不安から生まれた「ふあんくん」は不安の大きさによって大きくなったり小さくなったり、消えたりします。

ともちゃんは、ふあんくんを目の前にすることで、無視せずに不安に立ち向かうことにします。

SunaSuna

【実際に読んだ感想】本来は小学生向けの絵本かもしれないのですが、発表会や運動会といったイベントに緊張してしまう4歳や5歳の子でも理解できそうな内容でした。主人公の女の子が一生懸命練習して音楽会への不安を和らげるお話です。後半では不安の長所を残したまま落ち着くことができる認知行動療法について、ストーリーを引用しながら説明されていて参考になります!


ふざけすぎたりはしゃぎすぎる時に役立つ絵本

子供によると思いますが、楽しいとついついはしゃぎすぎて失敗しちゃうことってありませんか?

いくら子どもに言っても変化ナシ…そんな時に一緒に読んでみてください!

はしゃぎすぎたらやってみて

はしゃぎすぎたらやってみて

おすすめの年齢:3歳~

内容:ガストンは、はしゃぎすぎて落ち着きがなくなってしまうことがあります。

はしゃぐことは悪いことじゃないけれど、ずっとはしゃいだままだと周りは困ってしまうし疲れてしまいます。

そんなときは、呼吸を工夫してみることで気持ちが落ち着くことがあります。

ガストンといっしょに、ふーっ。としてみましょう!


まとめ

今回は主に2歳~小学生(中学年)向けの気持ちをコントロールする絵本を紹介しました!

子供がネガティブな気持ちや感情に悩んでいたり困っている時は、まずは親として話して聞かせたり、子供の言葉に耳を傾けたりしますよね。

しかし、それだけではなかなかうまくいかない時は、目で見て理解できるような絵本でサポートしてみてはいかがでしょうか?

すぐに効果が表れなくても、読み聞かせを含めた試行錯誤と練習の積み重ねはきっと気持ちをコントロールする力になるはずです!

ご紹介したガストンの『おこりたくなったらやってみて』や、『相手に寄り添い仲良くできる! 思いやりのこころ』、『不安でおちつかないとき キッズなやみかいけつ 子どもレジリエンス』は、今回は取り上げなかった感情に対処するための絵本もシリーズ展開しています。

是非、子供の気持ちにピッタリ合った絵本を探してみてください♪

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