「ごめんなさい」が言えない子どもが言えるように!その方法とは?

お友達に意地悪をしてしまった時や、悲しくなるようなことを言ってしまった時、素直に「ごめんなさい」が言えるといいのですが、なかなか言えない子もいますよね。

うちもそうでした。代わりに私が謝ったり、息子に謝罪を促したり…。

と言うわけで、今回は「ごめんなさい」が言えない子が言えるようになるにはどんなステップを踏めばいいのかをまとめてみました!!

SunaSuna

いずれは、自分でしてしまったことを振り返って「ごめんなさい」が言えるようになるといいのですが…!

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「ごめんね」が言えないのはなぜ?

「ごめんね」が言えないのはなぜ?

まずは、「ごめんね」の一言が言えないのはなぜなのか?理由を考えてみました!

ここが分からないと、対策や練習の仕様もないですよね^^;

「ごめんね」が言えない理由・原因

素直に「ごめんね」が出て来ない理由はいくつかありますが、大きく分けると理由は大体3つになると思います。

自分が悪いと思っていない

そこまで悪いことをしていないと思っていたり、友達が先に言ってきた(手を出してきた)から自分も反撃しただけ、と思っていたりするとなかなか謝ることができないようです。

特に、売り言葉に買い言葉でお互いに言い合って傷付け合っている場合は注意が必要です。

納得していない状況では、たとえ保護者が謝罪を促しても本当の「ごめんなさい」を引き出すことはできません

意地やプライドが邪魔をしている

謝ったら負けたような気持になったり、自分の方が下だと認めてしまうようで謝れない場合もあるようです。

特に4歳を過ぎると、「相手に勝ちたい」という負けず嫌いの意識も芽生えてくるので、なかなか謝れないことも多いです。

また、何となく恥ずかしくて謝れないということもあるようです。

謝ることができる年齢に達していない

言葉が発達してくる1歳半~2歳代に、親が教えれば「ごめんなさい」が言えるようにはなります。

しかし、このくらいの年齢だとまだ他の人の気持ちは理解できません。

自分が中心の年頃です。

なので、自分が何かいけないことをしてしまったとしても、自分から「ごめんなさい」ができない場合が多いです。

親が「ごめんなさいは?」と言うと、「ごめんなさい」をすることはできます。

「ごめんなさい」はいつから言える?

結論から言うと、4歳を過ぎたあたりから「ごめんなさい」ができるようになってきます。

4歳~5歳頃は、お友達に興味を持ち始めたり、ルールに沿って遊んだりすることが多くなる時期です。

社会性を身に着け始める頃なのもあって、謝ると親に叱られないとか、お友達に許してもらえると言った理由で謝ることが多いようです。

6歳頃になってくると、協調性も身についてくる年頃で、悪いことしちゃったなぁ…という罪悪感の気持ちを持つこともできてきます。

この頃になってくると、ようやく「悪かったよ」の意味を含んだ「ごめんね」ができるようになってきます。

ちなみに、1歳半~3歳頃は、先でも述べたのですが「ごめんなさい」の言葉を教えれば言えるようになります。

でも、言っている意味はよく分かってないかもしれません。

「ごめんなさい」が言えるようになるには?

「ごめんなさい」ができるようになるには?

「ごめんなさい」が出ない理由は①『悪いと思っていない』②『意地やプライドが邪魔をして』③『謝ることができる年齢に達していない』でしたね。

それでは、自分から「ごめんなさい」が言えるようになるには、どうしたらいいでしょうか?

なぜ謝らなくてはいけないのか?を理解するところから

まずは、私たちは、なぜ「ごめんなさい」を言わなくてはいけないのか理解しているでしょうか…?

もし、私たちの認識が曖昧だったら子供に伝える時にも曖昧になってしまうので、一旦確認しておきましょう!

自分のための謝罪

謝罪には2種類あって、一つ目が「自分のための謝罪(道具的謝罪とも言うようです)」です。

これは、その場を収めたり、相手の印象を良くするために行う謝罪のことです。

4歳くらいの子供だと叱られるのを終わりにしたり、お友達とまた仲良く遊ぶためにこういった謝罪を行うことがあります。

相手への謝罪

2つめは、「相手への謝罪(誠実な謝罪とも言うようです)」です。

自分が悪かったなぁと心から思って、相手に「ごめんなさい」を言う謝罪のことです。

6歳以降だと、気持ちを伴った謝罪ができるようになってくるようです。

練習方法

練習方法

なぜ、「ごめんなさい」を言わないといけないのかを説明したところで、恐らくすぐに謝ることができるようにはならないと思います。

何となく、頭で分かっていてもいざその状況になると、言えなくなることって大人でもありますよね。

その時のために、親子で練習をしてみることがおすすめです♪

SunaSuna

ちなみに、、親が子の前でちゃんと謝る姿を見せ続けたら子どもも謝れるようになるという記事を見かけますが、それだけではできるようにならない可能性もあります。。うちでは、私も夫も「ごめんね~」をちゃんと言っていますが、自然と子供もマネをして言えるようにはなりませんでした。

1.事前に起こりうることを想定しておく

前もって、起こりそうなトラブルを想定しておくといざと言う時も慌てずにサポートすることができます。

子供も、前もって想定していたことであれば、落ち着くまでの時間が短くて済んだり、上手に対応できる可能性が高まります!

ありがちなトラブル事例
おもちゃの貸し借り
なんでも競い合って勝ち負けでモメる
意地悪を言った・言われたとき
やりたいことが違った時

2.ロールプレイで練習!

上記のトラブルになってしまった時にどうするか?を親子でロールプレイしてみてください。

もちろん、実際にトラブルになってしまって上手に対処できなかった場合に後から練習してみるのも効果的です。

謝る練習だけでなく、こんな時にどうしたらいいのか、言い方はどうかなども話し合うきっかけになると思います。

もし、子どもが「なぜ謝らなくてはいけないのか」分かっていなそうだった場合はし説明してあげてください。

謝る理由
お友達と仲直りするため
お友達の気持ち(悲しい・嫌だった)を改善するため
自分が悪い事してしまったという気持ち(反省)を伝えるため
SunaSuna

何回も練習する必要はないと思います!気が向いた時や、お友達とトラブルになって上手に謝れなかったときなどにやってみてくださいね♪

3.絵本で理解を深める

ロールプレイだけでは十分ではない場合は、絵本の力も借りてみるのはどうでしょうか?

言葉で聞いて理解するよりも、絵やイラストを見ながらの方が理解が深まる場合もあります。

また、イラストを見ながら「こんな時どうする?」が学べるちょっとしたワーク形式の絵本もあるので、活用してみるのもいいかもしれません!

「ごめんなさい」の練習の注意点

練習する際の注意点として、最終的にどんな場合でも子供に「ごめんなさい」を言わせる練習にならないようにしましょう。

「ごめんなさい」はお友達との関係を修復したい時や自分の気持ちを伝える時に使う言葉です。

とりあえず言っておけばOKの感覚で多用してしまうのはいいことではありません。

そうならないように、注意して進めていきましょう!

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謝ることを親が促すのは悪い事?

謝ることを親が促すのは悪い事?

子供がお友達と喧嘩したり、トラブルになると、親としてはとりあえず子供に「ごめんなさいは?」と言ってしまいそうになりますよね。(まだ上手に謝れない子の場合は特に!)

謝ることを親が促すのは悪い事なのでしょうか?

謝ることを親が強要してはダメ

多くの育児本やネット上では謝ることを親が強要してはいけません。と書いてあります。

しかし実際には、「ほら!ちゃんと謝りなさい。」とか「こういう時はどうするんだっけ?」等々、どうしても親が謝ることを促してしまう場面はあるとは思います。。

一方的に親の意見(特に謝ること)を押し付けていないか?強く促していないか?気をつけながら対応していきたいですね!

それでは、謝ることを強要することで起きるデメリットをご紹介します。

自尊心が傷つけられる

自分が悪いと思っていないのに、納得していないのに話も聞いてもらえずに親に謝ることを強要される。

子供の自尊心が傷ついてしまいます。

話を聞いてもらえない、信じてもらえない、悪くないのに謝ることになる…いずれは自己肯定感の低下にもつながる可能性があります。

自分が悪かったことに気づくことができない

自分の気持ちや状況を整理し終わる前に強要されて、その場が終わってしまう。

そうすると、例え本当に自分が悪かったとしても、心に残るのは悔しさや無力感だけで自分が悪かったことに気が付かないまま過ぎて行ってしまいます。

これが何度も続くと、自分で非を認めて謝ると言う心の成長が妨げられてしまいます

【実践】トラブルが起きた時の対応

ごめんなさい【実践】トラブルが起きた時の対応

それでは、まだ自分から謝ることができない子どもがトラブルを起こしてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?

トラブルやケンカが起きてしまった時の保護者のサポートについてお話します!

子どもを落ち着かせて状況確認を

まずは、興奮している子どもを落ち着かせましょう!

落ち着いてきたら、「なぜそうなったのか?」話をよく聞いて状況を確認しましょう。

子供と友達の気持ちを確認

次に、子供の気持ちを確認します。

気持ちに共感したり、寄り添うような一言をかけて挙げられたらいいですね!

そして、お友達はどんな気持ちだったかな?まで確認が出来たらバッチリです。

SunaSuna

トラブルになった時には、その都度、相手の気持ちを子どもと話すことで、お友達の気持ちが分かるようになってきます。

「ごめんなさい」を言う

状況や子供とお友達の気持ちを確認した後は、謝罪に進みます。(子どもが悪かった場合です。)

モジモジしてしまって子どもが謝れない場合は、親が子供の前で代わりに謝って見せることも効果的です。

いずれは自分で謝れるようになることが目標です。

謝れるようになる3STEP

STEP1.子どもの代わりに親が謝って見せる

STEP2.子どもと一緒に謝る

STEP3.子どもが一人で謝れるようになる

一人で謝れるようになった時には、褒めてあげるのもいいと思います!

SunaSuna

謝るまでに気持ちの整理とか時間が必要な場合もあります。そんな時は、ひとまず親が謝っておいて、おうちに帰ってからお話したりして次会った時に謝るのもOKだと思います。

トラブル対応時の注意点

トラブルやケンカの対応の際に注意した方が良いポイントがあるので、3つ紹介します!

1.無理強いしない
2.言い分を聞く
3.大勢がいる場で強く言わない

謝罪を無理強いすることのデメリットは先でも書きました。

強要してもあまりいいことはありません!

『言い分を聞く』と『その場で強く言わない』はその場にいると意外と難しいですが、こちらも落ち着いて子供の言い分をしっかり聞いてあげることが大事です。

そして、大勢のお友達がいるところで大声で叱ったり強く言うことは子供のプライドも傷つけてしまうので気を付けましょう!

大勢の前で叱られたら、子供はきっと恥ずかしいと思います。

まとめ

まだ4歳あたりだと、自分が悪かったから謝る。というのがなかなか難しいようですね。

6歳頃になってくると、自分が悪かった時に謝ることができるようになってくるようです。

それまでに、まずはその場を収めたり相手との関係を修復するための「ごめんなさい」を自分で言う練習を重ねていきたいです!

小学生になってからよりも幼児の方が、自分が悪かった時に「ごめんなさい」を言う習慣や意味がすんなりと頭に入っていきやすいと思います。

今は自分で言えなくても、徐々に自分で言えるようになっていってくれたらいいなぁと思っています。

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