3歳児健診が終わると、次に来るのが5歳児健診です。
でも、この5歳児健診は任意の健診となっていて特に市からのお知らせも来ないところがほとんどです。
今回は、5歳児健診を受けてみて分かった目的と内容、そして引っかかるのはどんな時なのかについて書いていきます!
5歳児健診の目的と内容
それでは、5歳児健診の目的と内容についてお伝えしていきたいと思います!
5歳児健診は任意なのに、なぜ受ける必要があるのでしょうか?
目的
”こどもの特性を早期に発見し、特性に合わせた適切な支援を行うとともに、生活習慣、その他育児に関する指導を行い、もって幼児の健康の保持及び増進を図ること”
”集団における立ち振る舞いを評価して、発達障害等のスクリーニングにつながるだけでなく、遊びや人間関係の豊かさ、こどもと家族の地域社会とのつながりなど健康の社会的決定要因を把握することにもつながります。”
5歳児健診マニュアル.pdf – 日本小児科医会より一部抜粋
5歳時点での発達状況を確認して、必要であれば適切な支援につなげたり、育児へのアドバイスを行うということが目的ということですね!
支援や検査は早い方がいい場合もあるので、やはり早期発見は大事なポイントだと思います。自分の子は特に何も困っていないと思っていても、専門の先生に診てもらうことで分かることもあるかもしれません。
【内容】どんな事をする?
5歳児健診の内容です。
今回は、横浜市の小児科で受けてきたのですが、その具体的な内容もお伝えします!!
1)身体発育状況の確認
体重・身長・胸囲・頭囲の測定だけでなく、目のスクリーニングも行います。
目のスクリーニングでは、近視・遠視・乱視・斜視・不同視(屈折の左右差が大きいこと)・瞳孔不同 (瞳孔径の左右差が大きいこと)の6つを確認します。
2)栄養状態の確認
体重や身長、日ごろの食事の状況などから判断されると思われます。
3)運動・精神・言葉の発達状況の確認
ここの部分は結構力を入れて確認してくれるようです。
様々な質問や指示が出されました。
●名前・年齢・幼稚園の名前や先生の名前を聞かれる
●1~5まで言えるか
●親の名前は分かるか
●お弁当もしくは給食で好きなおかずは何か
●先生のマネをしてグーパーできるか
●先生の指先と自分の指先をチョンとしてから自分の鼻にチョンとできるか
●片足立ちができるか
大人は無意識に数字を読んだり書いたりしていますが、子どもはいつから数字を読んだり書いたりするようになるのでしょうか。 また、数字の読み書きは自然とできるようになるものなのでしょうか。 今回は数字の読み書きができるようにな …
4)しつけや食事、発達面等の育児する上での確認や相談
相談があれば、指導やアドバイスをしてもらえます。
ちなみに、私は長男の身長と体重が平均値の範囲内ではありますが、下の方だったため食の細さについて相談しました。
5)その他の疾病及び異常の有無の確認
聴診器での診察や尿検査等を行います。
5歳児健診は義務?
現時点では義務となっているのは1歳半健診と3歳児健診の2種類のみで、あとは任意となっています。
5歳児健診の重要性が見直され、公費負担や集団での健診等が検討されているようですが、いつからなのかは未定です。
自治体によっては、既に集団での5歳児健診を実施している所もあります。
5歳児健診はどこで受ける?
今の時点では、5歳児健診は任意なので基本的にはお知らせ等は来ません。
5歳児健診を行っている小児科で予約をして受けることになります。
費用も実費となります…。(長男が受けたクリニックでは5,000円でした!)
地域によっては、お知らせが来て任意で小児科で受ける場合や保育園や幼稚園、役所で集団で行う場合もあるようです。
持ち物
5歳児健診は基本的にはクリニックでの診察となると思うので、持ち物はクリニックに指示に従ってくださいね!
ほぼ同じだとは思いますが参考までに、今回指定された持ち物をご紹介します。
●母子手帳
●保険証
●乳幼児医療証
●診察券
これまでと違ってバスタオルやオムツセットが不要なので、だいぶ荷物は楽になりました!クリニックで行う場合は、自費となると思うので現金・クレジットカード等お忘れなく…!
5歳児健診を受けてみて
5歳児健診を受けてみての体験談を簡単にお話したいと思います。
感想
行く前は、身体測定をして簡単な質問等のやり取りをして終わりかな?と思っていました。
実際に受けてみると、目のスクリーニングや問診の内容が思っていた以上に濃く、しっかりと診てもらっていると感じました。
先生の指示や問診のやり取りだけでなく、表情や行動を含めて総合的に判断していただきました。
受けて良かった!
5歳児健診の目的にもあるように、私自身、発達障害等の疑いがあるのであれば早めに支援や療育につながりたい、早めに知りたい、という気持ちが受診のきっかけでした。
園での生活をいつも見ているわけではないですし、一緒にいる間は特に問題を感じなくても実は…ということもあるので、念のため先生にも総合的に診てもらいたいと思いました。
5歳というと、集団での活動にも慣れてきて、友達にもますます興味を持って関わろうとしてくる時期だと思います。
それぞれの性格や個性、得意なことや不得意な事も分かりやすくなってくるのもこれくらいの時期かなと思います。
この大事な時期に5歳児健診を受けて先生に診てもらえるのはとても大きな意義を持つと思います。
特に心配事がなくても、せっかくの機会なので診てもらおうと思いました!異常なしであれば安心につながります。支援が必要だった場合は、早期に分かってラッキー。
5歳児健診で引っかかるのはどんな時?
5歳児健診で何か指摘されたり引っかかることってあるの?あるとしたらどんな時?という疑問について調べてみました。
引っかかるのはこんな時
内科的な診察や尿検査、目のスクリーニングで異常があった場合は、後日再診だったり、他の医療機関への受診を勧められることになると思います。
それ以外に引っかかるとしたら、この3つが多そうです。
ただし、地域によっては集団で5歳児健診を行う場合もあるようですので、その場合はもっと違った部分の指摘を受ける可能性もあります。
椅子に座っていられない
5歳児健診の間、椅子にジッと座っていられなくてウロウロしだしたり、全く違うことをし始めたりすると指摘される可能性があるようです。
指示通りの動きができない
今回は、片足立や指先と指先をチョンした後に鼻にチョンという動きでしたが指示通りの動きができないと、引っかかってしまうかもしれません。
自分の気持ちや考えが言えない
問診では子どもに対して先生が様々な質問をしてきます。
そこで、全く答えられなかったり、分からないことがあってもニコニコしてやり過ごしたりすると引っかかってしまう可能性があります。
ニコニコしているのは大人からすると一見いい子に見えるのですが、分からないことや困っていることを相手に伝えることはコミュニケーション面でも大事なポイントですね。
引っかかるとどうなる?
どの部分にどの程度の懸念点があったかによって、その後の対応は変わってきます。
先生のアドバイスに従って様子をみつつ、数か月後に再診となる場合もありますし、通っている保育園や幼稚園の先生とも情報を共有して様子を見たりサポートしてくださいと言われることもあるようです。
程度や親と本人の困っている程度によっては、療育の話や他の医療機関への紹介状等の対応を取ることもあるようです。
まとめ
1歳半健診や3歳児健診と比べるとあまり知名度がない5歳児健診ですが、私としては子供に受けさせて良かったと思いました。
5歳児健診で何も異常がなかったからといって、今後も絶対に安心というわけではありませんが、現時点での発達状況を先生に診てもらうことで成長を知ることができます。
異常がなければ安心感につながるし、もし他の病院や支援を紹介されたとしても早めに懸念点を知ることができるのはとても良い事です!
任意での健診となっているため一部の集団検診を行っているところや補助が出るところ以外は、自費での受診となってしまいますが、わが子のためにも是非受けてみてくださいね♪