かず・かたち検定は何歳から合格できる? 算数検定と違うの?

子どもの数や形への理解を楽しく伸ばす”かず・かたち検定”。

でも、何歳から受けられるのか、算数検定とどう違うのか、気になりますよね。

この記事では、検定のレベルや合格率・おすすめの問題集、体験談まで、親子で挑戦する前に知っておきたい情報をまとめました。

この記事で分かること
かず・かたち検定とは?何歳から合格できそう?
かず・かたち検定におすすめの教材
年長で受検してみた体験談
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かず・かたち検定とは?算数検定とどう違うの?

かず・かたち検定とは?算数検定とどう違うの?

まずは、「かず・かたち検定」と「算数検定」って何が違うの?という疑問を持つ方もいるかもしれませんので、簡単に説明したいと思います!

算数検定を幼児期に受けようと考えた時に、「何級を受けたらいいんだろう?」と思いますよね。

算数検定小学校1年生~6年生の内容が範囲となっている11級から6級+かず・かたち検定を合わせた相称

算数検定11級~6級までは、順に小学校1年生の内容~小学校6年生の内容が出題範囲となっています。

かず・かたち検定は、就学前に無理なく学ぶことのできる内容が範囲となっている検定で、易しい方が「シルバースター」・やや難しい方が「ゴールドスター」という2種類があります。

かず・かたち検定11級よりも易しめの幼児向けの算数検定

シルバースター

算数検定の中でも、初めて受ける子にピッタリなのが「シルバースター」です。

SNS上では3歳で受検して合格した!という人を見かけました。

問題文は、親が読み上げてもOKなので、平仮名がまだ読めなくても大丈夫です!

とはいえ、3歳でも理解できる内容だとしても、「問題で聞かれていることを自分で理解して答える。」ということができるか?と考えてみることも重要です。

階級 内容
シルバースター ・5までの数の理解
・〇、△、□の基本的な理解
・基本的な積み木の数の理解
・大小・長短・多少の理解
・規則を見出す力など

問題数は15問で、そのうち10問正解で合格です。
♪2024年の合格率は97.6%!

時間:40分

検定料:2,700円

ゴールドスター

シルバースターよりもレベルアップした問題が出題されます。

積み木の数や規則性を見出す問題は3歳だとちょっと難しい子が多いような気がします。

何かしらの通信教材やワークで日ごろから学習に取り組んでいる子であれば、4歳頃から合格できそうかなと感じました。

こちらも、親が問題を読み上げてOKです。

階級 内容
ゴールドスター ・10までの数の理解
・合わせた数
・〇△□の理解
・少し複雑な積み木の数の理解
・大小・長短・多少・高低・重軽の理解
・規則を見出す力など

問題数は15問で、そのうち10問正解で合格です。
♪2024年の合格率は98.6%!

時間:40分

検定料:2,700円

かず・かたち検定は自宅でも受検できる!

算数検定11級~と比べて、一番の違いとして「かず・かたち検定」は自宅で受検できるんです!

なので、幼児でも一人で教室に入って受検する必要がなく安心して受けることができます。

注意点として、問題文は親が読んであげてもOKですが、もちろんヒントを親が出したり答えを誘導してはいけません。

→『問題文を子どもが分かるように言い換えてあげる。』は個人的にはNGだと思いますが、自宅受検をしている場合やあまりにも低年齢で受検する場合などはやってあげている親御さんもいるんじゃないかと思います。

【算数検定】かず・かたち検定を受けるメリット

【算数検定】かず・かたち検定を受けるメリット

算数検定は、『入試優遇・活用』や『単位認定』など多くのメリットがありますが、かず・かたち検定はどうでしょうか?

かず・かたち検定のメリット
苦手分野のあぶり出しができる
算数に対して自信がつく
不合格でも自信を失わせない工夫がある
「試験」の練習になる

苦手分野のあぶり出しができる

苦手分野のあぶり出しができる

受検するにあたり、「かず・かたち検定」の出題範囲はすでに学習済みの部分も多いかと思います。

しかし、学習済みとはいえ、もしかしたら子どもが苦手とする問題があるかもしれません。

親が一緒にサポートしながらだとスイスイ解けるのに、一人でやらせると全く解けない…ことって結構あるんですよ。

検定を受けることで、普段は気が付かない苦手を知ることができて、後の学習に役立てることができます!→「個別成績表」で、どこがダメだったかを一目で知ることができます。

算数に対して自信が付く

算数に対して自信が付く

幼児向けの検定ではありますが、合格するとちゃんとした「合格証」が届きます!

合格証と共に、日ごろの学習を褒めてあげると算数がますます好きになります。

また、算数に対しての自信だけでなく、毎日の学習・努力に対する自信ややる気にもつながります。

不合格でも次につながる工夫がある!

他の検定と違い、もし不合格になってしまったとしても『未来期待証』というものが届きます。

不正解だった問題や苦手な分野を克服して次に再チャレンジするモチベーションにつなげることができます。

特に幼児の場合は、本番で力をうまく発揮できないこともありますし、親も子供の力を把握しきれていない場合もあるので、易しい検定であっても不合格になる可能性も0ではありません。

こういった一工夫があると、親としてもうれしいですよね!

試験の練習になる

4つ目のメリットとして、試験慣れの練習にもピッタリです。

小学校受験を考えている子はもちろんのこと、小学校に入るとたびたびテストがありますよね。

子どもにもよるのですが、『テスト』と言われるととっても緊張してしまい、いつものように問題を解くことができなくなってしまう子がいます。

また、例えば英検や算数検定11級になると、会場で親ナシで受けなくてはなりません。

かず・かたち検定は試験でありながらも、自宅で親が傍にいる状態で受けることができるので、この先の試験慣れ対策としてもとても有効だと思います。

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かず・かたち検定と算数検定11級と迷った時は

かず・かたち検定と算数検定11級と迷った時は

幼児期から何かしらの学習に取り組ませている親御さんから見ると、「かず・かたち検定」は”簡単そう”という声が多いようです。

「算数検定11級も受かりそうじゃない?」と、迷う方もいるようです。

そんな時に、どちらを受けたほうが良いのかを考察してみました。

かず・かたち検定と算数検定11級の大きな違い

実は、長男が受ける際も11級を受けるか少し迷ったんです。

実際には内容を確認して、かず・かたち検定(ゴールド)をまずは受験することに決めました。

その理由は、11級との違いにあります。

「かず・かたち検定と11級の大きな違い」についてまとめてみました!

かず・かたち検定 11級
内容
(範囲)
・10まで
・〇△□の理解
・合わせた数
・規則性など
・足し算、引き算
・広さや長さ比較
・時計
・グラフなど
会場 自宅や塾など 指定会場
塾など
時間 40分 40分
問題数 15問 20問
合格基準 10問 70%程度の正解

11級は、1年生の内容が範囲なので足し算や引き算が出題されます。(繰り上がり、繰り下がり有)

また、足し算や引き算ができても、文章題が解けないと厳しいかもしれません。

かず・かたち検定の例題にわとりとひよこがいます。(にわとり数匹とひよこ数匹の絵が描いてあります。)
あわせたかずと〇のかずがおなじなのはどれですか?
せんでむすびましょう。
11級の例題りんごがぜんぶで90こあります。
きのう20こ、きょう30こたべました。
①きょうはきのうよりなんこおおくたべましたか?
しきとこたえをかきましょう。
②のこっているりんごはなんこですか?

かず・かたち検定は自分で式を立てる必要がありませんが、11級は自分で式と答えを出さなくてはなりません。

11級の問題は数も大きくなっているのである程度の足し算ができないと厳しいかもしれません。(絵を見て数えて答えを出すことはできない。)

また、積み木の数の問題も、積み木に色が塗られていたりとレベルアップしています。

出題される範囲も、かず・かたち検定より広めなので毎回同じジャンル(領域)が出題されるとも限らず、ある時は棒で形を作る問題だったり、ある時は時計だったりするようです。

どっちを受けるか迷ったら”結論”

●未就学児・検定が初めて・2ケタ&繰り上がり繰り下がりの計算はあやしい

「かず・かたち検定」をおすすめします。

11級の計算問題は20問中10問も出題される上に、繰り上がりや繰り下がりだけでなく、4+6+4のような計算も出てきます。

ここを落としてしまうと合格は厳しくなってしまいます。

また、会場での検定は幼児によってはかなりのストレスになり、検定自体に苦手意識を持たせてしまう可能性も。

今後も検定を受けることを考えると、まずは自宅でかず・かたち検定をしっかり取って自信につなげるほうがおすすめです!

SunaSuna

シルバーとゴールドでどうしても迷った時は、併願することもできます!

●年長&1年生の範囲を先取りしている

11級にチャレンジしてみてもいいかも!

すでに年長さんで、1年生の範囲を先取りしている子であれば合格できる可能性もあるのでチャレンジしてみる価値があると思います。

普段の学習に算数検定11級用の問題集を取り入れることで、合格する可能性も大幅にUPします。

SunaSuna

11級合格は目指したいけど、11級に合格することが目的になってしまうのは要注意!1年生の範囲をちゃんと理解しているか?が一番大事!!

かず・かたち検定におすすめの教材

かず・かたち検定におすすめの教材

市販のワークや通信教育で学習している場合は、教材を新たに追加で購入する必要は基本的にはないと思います。

とはいえ、せっかくの検定。

絶対合格させてあげたいですよね!!

そんな時にピッタリの教材をご紹介します!

日本数学検定協会協力!4~6歳 かず かたち すいり 新装版

このワークのすごいところは、「かず・かたち検定」の過去問題に類似した問題を多数収録されているところです。

さらに、「かず・かたち検定 ゴールドスター」の過去問題・全解答を収録した冊子付録つきなので、検定前に完璧に練習することができます!


算数検定公式HPでも紹介!過去問プリント

実際に過去の検定で使用した問題を、サンプル問題として公開しています。

算数検定公式HPから印刷して使うことができます。

1回分を無料でGETできるので、ワークを購入する前にこちらで今の力を確認してみてからでもいいかも!?

コンビニプリント教材

コンビニでもプリント教材を印刷して使うことができます。(詳しくは算数検定公式HP

苦手分野だけ選んで印刷したり、過去問や計算だけ練習したいなど、目的に合わせて印刷・練習できます!

お値段も100円~600円ほどなので、そこまで高くありません。

すでに普段から学習していて、少しだけ不安という時に活用するのにちょうど良いです!

【体験談】息子(5歳)が年長で受検してみた

息子は年長なりたて(5歳)の時にかず・かたち検定に挑戦しました!

11級と迷いましたが、最終的にはかず・かたち検定のゴールドを受検することに決めました!

その時の体験談を紹介したいと思います。

受験しようと思った動機

【体験談】息子(5歳)が年長で受検してみた

まず、そもそも受検してみようと思ったきっかけ・動機は①力試し②試験慣れ③自信をつけて欲しいの3つでした。

試験や算数に苦手意識を持って欲しくなかったので、『合格』可能性の高いかず・かたち検定に決めました!

また、テストというものがとても苦手そうで、毎回ヘトヘトになっているので併願受検はしませんでした。

力試し

もうすぐ本格的に1年生の内容に入っていくわけですが、ちゃんと幼児期の内容を理解しているのか、力はついているのかを測りたくて受検させてみようと思いました。

苦手な分野があるのかどうかも知りたかったです。

試験慣れ

息子はかなり緊張しやすいタイプのようで、これまでも自宅で受検できる「ふでまる検定」という試験を何度か受検しましたが、緊張しすぎて力を発揮できていないようでした。

SunaSuna

このままだと小学校のテストとかどうなっちゃうの?!緊張でミス連発とかもったいなさすぎる!

なるべく試験に慣れてもらうためにも、多くの検定を受けさせたいと考えていました。

自宅で受検できる、かず・かたち検定はピッタリの検定でした。

自信をつけて欲しい

息子は文章を読んだり、文字を書くことに比べると「算数」は比較的好きそうでした。

毎日の課題をこなすだけでなく、検定を受けて合格をもらうことでますます「算数」に対して良いイメージがついたり、自信をもって意欲的に学習してくれるんじゃないか?という期待を込めて受検させました。

これから本格的に算数を学習するにあたって、算数を好きになってほしかったのです。

受験までの流れ

次に、受検までの流れを簡単に説明します!

今回は、かず・かたち検定を自宅で受検する際の流れです。

  • STEP1
    数学検定・算数検定公式HPから個人受検A日程申し込みサイトにログインして申し込み
    かずかたち検定申し込み
  • STEP2
    検定日の14日前を目安にマイページに受検情報が掲載されるので確認する(自分の時は郵送でした。)
  • STEP3
    検定問題が検定日の前日までに届く
  • STEP4
    指定期間中に問題を解いて回答を返送する
  • STEP5
    検定日から3週間後を目安に公式サイトでWEB合否が出るので確認する※合格証のダウンロードもできます

 

受験当日

確か、問題を解く時間帯も指定されていたと思います。

指定期間中の指定された時間帯に自宅で受検しました。

年長さんで問題文も自分で読めたので、本人に任せましたが、時間は40分で十分足りました。

ただ、やはり傍で見ているとかなり緊張している様子が伝わってきました…。

そして、ちゃんと考えずに勘で書くクセがあるので、ハラハラしながら見守りました。

SunaSuna

始める前から、「ドキドキするよ…」「むずかしかったらどうしよう」など、ネガティブな発言ばかりしていました笑

受験終了~結果まで

かずかたち検定受験終了~結果まで

終了後は、解答用紙(問題と一緒になっている)を返却して終了です!

アンケートもありましたね。

緊張して受検していたので、少しだけ心配でしたが無事に合格証が届きました!!(この時は郵送だったのですが、今はWEBで自分でダウンロードかもしれません。)

合格証は思っていた以上に立派なもので、息子も喜んでいて自信もついたようでした!!

問題自体は年長さんだと結構簡単だと思いました。

でも、やっぱり幼児なので心の状態や周りの環境で左右される部分も大きいと感じました。

今後の予定

今後の予定としては、現在学習している教材が終了したら1年生の教材に入っていく予定です。

どの教材でもそうだとは思いますが、幼児期にある程度継続して学習していると1年生の内容もすでに学んでいる部分が多いです。

なので、1年生の基本的な(基礎的な)教材が終わったら11級にチャレンジできたらいいなぁと考えています!

ちょうど小学校に上がる直前のタイミングで算数検定があるので、そこで11級にチャレンジ予定です♪

まとめ

かず・かたち検定を子どもに受けさせようか迷っている人に向けて、レベル感や合格率、メリットなどをまとめました。

他の検定や級と違って、自宅受検できるのもうれしいポイントです!

日ごろから頑張っているからこそ、こういった検定で「合格証」をもらうことで意欲が更に高まります!

算数にも自信をもって楽しんで取り組んで行って欲しいですよね。

まずは無理しすぎず、かず・かたち検定から取得してみてはいかがでしょうか♪

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